日本国内だけで年間1万人以上の死亡者が出ているくも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂によって引き起こされる。そのため、脳動脈瘤の破裂をいかに予防するかが重要である。こうした中、脳動脈瘤を引き起こす炎症を抑える薬の開発に取り組んでいるのが、国立循環器病研究センター研究所 分子薬理部 創薬基盤研究室の青木 … [もっと読む...] about 特定因子EP2の抑制で、くも膜下出血を予防する〜青木 友浩・国立循環器病研究センター研究所 室長
教育データ科学で教育現場のニーズに応える〜緒方広明・京都大学学術情報メディアセンター教授
教育現場へのICT活用が注目されるなか、実際に行政と大学、民間企業が連携した取り組みを実践しているのが京都市である。京都市の教育委員会がメインになっているプロジェクト「未来型教育 京都モデル実証事業」は「個」に着目した教育をめざし、現場から取得したさまざまなデータを分析・活用している。この「教育データ科学」の分野で研究を進めているのが、学術情報メディアセンターの緒方 … [もっと読む...] about 教育データ科学で教育現場のニーズに応える〜緒方広明・京都大学学術情報メディアセンター教授
寿命に関わる遺伝子の仕組みを解明する〜小林武彦・東京大学教授
細胞の多くは老化して死んでしまうなか、それでも生命を維持し続けられるのは、少量の「死なない、あるいは死ににくい細胞」が存在するためである。こうした「死ににくい細胞」の特性を明らかにすべく、遺伝情報であるゲノムの維持機構に着目した研究を行なっているのが、東京大学定量生命科学研究所教授 ゲノム再生研究分野の小林 武彦 … [もっと読む...] about 寿命に関わる遺伝子の仕組みを解明する〜小林武彦・東京大学教授
人間とコンピュータの最適な関係を実現する〜矢谷浩司・東京大学准教授
近年、人間の生活にかかわる様々な最新技術が登場している。これら最新技術の実用化と普及には、人間の利用実態を徹底的に理解したうえで応用していくことが必要である。こうした中、「ヒューマン・コンピュータ・インタラクション」「ユビキタスコンピューティング」をキーワードに、新しい情報技術やシステムの開発と評価を行なっているのが、東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻(工学部電子情報工学科)の矢谷 浩司 准教授だ。人間の動作や行動を理解するセンシング技術、携帯電話での新しいアプリやインタフェース、視覚が不自由なユーザ向けのインタフェースなど幅広いテーマを扱う同研究室の理念について、お話を伺った。 技術が普及する橋渡しを考える Q:まずは、研究の社会的ニーズについて教えてください。 情報科学の分野で研究をしています。近年は人工知能や IoT … [もっと読む...] about 人間とコンピュータの最適な関係を実現する〜矢谷浩司・東京大学准教授
IoMTで日本のあらたな医療の形を実現する〜猪俣武範・順天堂大学医学部附属順天堂医院 眼科学教室助教
IoTという言葉が一般化するなか、次に注目されているのが「IoMT」だ。IoMTはInternet of Medical Thingsの略で、医療機器とヘルスケアのITシステムをオンラインのコンピューターネットワークを通じてつなぐという概念であり、スマホアプリで患者のデータを取得するなど治療・予防での応用が期待されている。こうしたなか、眼科医として、ドライアイや角膜移植免疫などの研究をする一方で一般社団法人IoMT(Internet of Medical Things)学会を立ち上げ、日本のあらたな医療の形を提唱しているのが、順天堂大学医学部附属 順天堂医院 眼科学教室の猪俣 武範 … [もっと読む...] about IoMTで日本のあらたな医療の形を実現する〜猪俣武範・順天堂大学医学部附属順天堂医院 眼科学教室助教
味覚受容体を介した味物質の受容機構を解明する〜三坂 巧・東京大学准教授
食品の「味」はその価値を決定づける重要な因子だが、味物質受容・認識機構について、その全体像の解明はまだまだ進んでいない。こうしたなか「甘味センサー」となりうる、味の強さを簡単に測れる方法を開発し、「食品の味」に関する研究を進めているのが、東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 生物機能開発化学研究室の三坂 … [もっと読む...] about 味覚受容体を介した味物質の受容機構を解明する〜三坂 巧・東京大学准教授
触覚の科学の観点から、環境と感性の関係を探る〜仲谷正史・慶應義塾大学准教授
現代において、従来あまり意識されることのなかった五感「触覚」が、近年注目されている。こうしたなか、触覚を計測する技術をもとに、心理学・神経科学をあわせた研究を進めているのが、慶應義塾大学環境情報学部の仲谷 … [もっと読む...] about 触覚の科学の観点から、環境と感性の関係を探る〜仲谷正史・慶應義塾大学准教授
ナノマシンの開発で、ドラッグデリバリーシステムの実用性を高める〜宮田完二郎・東京大学准教授
近年、がん治療などで注目を集めている技術「ドラッグデリバリーシステム」においては、さらなる成果のため、より正確な開発が求められている。そこで有効なのが、生体高分子を用いてサイズをコントロールした「ナノマシン」だ。ナノマシンにさまざまな機能を搭載することで、これまで入れなかった血管や細胞に薬を届けることができるなど、従来以上の治療を可能にすることができる。こうしたナノマシンを研究しているのが、東京大学大学院大学院 工学系研究科 … [もっと読む...] about ナノマシンの開発で、ドラッグデリバリーシステムの実用性を高める〜宮田完二郎・東京大学准教授
高圧力装置で、地球内部の層構造を解き明かす〜廣瀬 敬・東京大学教授
地球の内部については、まだまだ未解明な部分が多く残されている。地球内部を掘削することで直接見るのではなく、研究室の環境で地球内部と同様の環境を再現することで、そこで起こる物質の変化=相転移を再現する実験が一般的である。そんななか、地球内部の圧力を再現するために世界最高レベルの高圧・高熱を実現し世界中から注目を集めているのが、東京大学大学院 理学系研究科 … [もっと読む...] about 高圧力装置で、地球内部の層構造を解き明かす〜廣瀬 敬・東京大学教授
独自のエレクトロクロミック材料で、次世代の表示デバイスを実現する〜樋口昌芳・物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点電子機能高分子グループ グループリーダー
電気化学的酸化還元により色が変わる「エレクトロミック材料」が、最近、脚光を浴びている。日差しをさえぎる調光ガラス窓や、車の防眩ミラーの材料として、時代のニーズをつかみはじめているのがその背景だ。こうしたなか、有機と金属のハイブリッドポリマーで独自のエレクトロクロミック材料を開発したのが、物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 電子機能高分子グループ … [もっと読む...] about 独自のエレクトロクロミック材料で、次世代の表示デバイスを実現する〜樋口昌芳・物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点電子機能高分子グループ グループリーダー