再現性が非常に難しく、偶然性と必然性が影響し合っている生態系。その学問の『生物多様性の原因と結果を探る』ための基礎と応用に注視して、フィールドでの観察、統計モデルや数理計算、さらには社会アンケートなどの多彩なアプローチを基づいて研究活動を展開しているのが、東京大学 先端科学技術研究センター 森 … [もっと読む...] about 「偶然性」と「必然性」が作用する生物多様性が持つ価値を示していく〜森 章・東京大学 先端科学技術研究センター 教授
半導体増感型熱利用発電で、エネルギー問題を解決する〜松下 祥子・東京工業大学 物質理工学院 准教授
安心・安全で、クリーンな熱エネルギーの有効利用が強く望まれている。通常、熱を使った発電では、地下水を水蒸気化しタービンを回転させ発電する「地熱発電」と温度差を利用した「ゼーベック型熱電発電」の2種類がメジャーだが、どちらもエネルギーの変換効率向上が課題になっていた。そこで、地熱や工場排熱などの熱源に置くだけ、埋めるだけで発電し、発電終了後もそのまま熱源に放置すれば、発電能力が復活する「半導体増感型熱利用発電」を開発したのが、東京工業大学 物質理工学院の松下祥子 … [もっと読む...] about 半導体増感型熱利用発電で、エネルギー問題を解決する〜松下 祥子・東京工業大学 物質理工学院 准教授
オリジナルツールを開発して、脂質の自己組織化を解き明かす〜杉原加織・東京大学 生産技術研究所 講師
昨今、抗生物質が効かない耐性菌が世界的に流行り始めており、その治療薬として注目を浴びているのが「抗菌ペプチド」である。抗菌ペプチドは長年研究されてきたが、バクテリアの殺傷能力は極めて高いもののその分副作用も大きいことが課題であった。2020年、異種の「抗菌ペプチド」を混合することで、敵であるバクテリアに遭遇したときには攻撃機能を発揮し、ヒトの真核細胞に遭遇したときは毒性を中和するという、「ダブル・コオペラティブ効果」が報告された。この極めて珍しい現象を発見したのが、東京大学 … [もっと読む...] about オリジナルツールを開発して、脂質の自己組織化を解き明かす〜杉原加織・東京大学 生産技術研究所 講師
「自己と他者」を理解する脳の働きを解き明かす〜奥山輝大・東京大学 定量生命科学研究所 准教授
他者を認識して表象するーーこの「社会性記憶」が脳のなかで、どのように貯蔵されているのか。その場所を発見し、記憶を操作することに成功したのが、東京大学 定量生命科学研究所 … [もっと読む...] about 「自己と他者」を理解する脳の働きを解き明かす〜奥山輝大・東京大学 定量生命科学研究所 准教授
組み込みシステムの考え方に立ち返った、超小型・省力化CPUを開発し、次世代IoTのニーズに応える〜原 祐子・東京工業大学 工学院 准教授
あらゆるモノ(製品)がインターネットでつながるIoT時代。今後IoTが進展して、今まで以上にモノがつながり、データ量が膨大になってしまうと、従来の集中処理型のシステムだと、末端にある製品(エッジ端末)が処理結果を受け取るのに相当な時間を要してしまう。それによりリアルタイムで情報を受け取れない可能性が出てくる。そこで重要になるのが、エッジ端末の近くで情報処理を行う「エッジコンピューティング(自律分散型)」だ。このエッジコンピューティングに適した、超小型・省電力のCPUを開発したのが、東京工業大学 … [もっと読む...] about 組み込みシステムの考え方に立ち返った、超小型・省力化CPUを開発し、次世代IoTのニーズに応える〜原 祐子・東京工業大学 工学院 准教授
次世代に継承されるエピゲノム情報を解く〜井上 梓・理化学研究所 生命医科学研究センター 疾患エピゲノム遺伝研究チーム チームリーダー
親のゲノムは子に受け継がれる。近年、ゲノムの機能を制御する「エピゲノム情報」も子に受け継がれることが分かってきた。2017年に卵子から次世代に受け継がれるエピゲノムを新たに発見したのが、理化学研究所 生命医科学研究センター 疾患エピゲノム遺伝研究チーム チームリーダー 井上 … [もっと読む...] about 次世代に継承されるエピゲノム情報を解く〜井上 梓・理化学研究所 生命医科学研究センター 疾患エピゲノム遺伝研究チーム チームリーダー
無機粒子の界面反応メカニズムを解明し、社会に還元する〜藤 正督・名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター 教授
予測できない物性が現れやすい界面化学領域。こうした界面の特殊性を活用して、「無焼成セラミックス」や「中空粒子」の新技術を生み出し、これまでにない新たな材料の開発に取り組んでいるのが名古屋工業大学 先進セラミックス研究センターの藤 … [もっと読む...] about 無機粒子の界面反応メカニズムを解明し、社会に還元する〜藤 正督・名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター 教授
高分子ガラス材料の機械特性向上のメカニズムを解き明かす〜信川 省吾・名古屋工業大学 工学専攻 生命・応用化学系プログラム 准教授
国内の大型プロジェクトをはじめ、国内外で多数の報告があり、多くの研究者が取り組んでいる「アクリルガラスの脆性改善」。しかし、特殊な合成や材料が求められるなど実用化には困難を極めている。そんな中、材料調製やコスト面の導入が容易にできる、「紫外線照射によるアクリルガラスの機械強度の制御」で研究成果を上げたのが、名古屋工業大学 工学専攻 生命・応用化学系プログラムの信川 … [もっと読む...] about 高分子ガラス材料の機械特性向上のメカニズムを解き明かす〜信川 省吾・名古屋工業大学 工学専攻 生命・応用化学系プログラム 准教授
焼かないセラミックス「人工天然鉱物」の社会実装を目指す〜橋本 忍・名古屋工業大学大学院 工学研究科 生命・応用科化学専攻 教授
地球環境の保全に配慮した観点から、新材料の作製や、省エネの製造プロセス技術に関心が高まっている。そこで、地殻変動に伴う、熱や圧力によって堆積岩などの鉱物が生成される自然のメカニズムを応用して、天然素材からセラミックスという人工物をつくり出す「ジオ・ミメティック」という新たな工法が開発された。それを手がけたのが、名古屋工業大学大学院 工学研究科 生命・応用科化学専攻の橋本 … [もっと読む...] about 焼かないセラミックス「人工天然鉱物」の社会実装を目指す〜橋本 忍・名古屋工業大学大学院 工学研究科 生命・応用科化学専攻 教授
溶媒金属を使って、効率的な希少金属の再利用を実現する〜奥村圭二・名古屋工業大学大学院 工学専攻 物理工学系プログラム材料機能分野 准教授
自動車のEV化や、スマートフォンなどの高性能化に伴い、希少金属の利用が増えており、資源の有効利用の観点から、使用済みとなった廃棄物からの有価金属の再利用が求められている。こうしたなか、電気自動車などのモーターに欠かせないネオジム磁石に用いられる希土類元素「ネオジム」の効率的な回収方法を研究しているのが名古屋工業大学大学院 工学専攻 物理工学系プログラム … [もっと読む...] about 溶媒金属を使って、効率的な希少金属の再利用を実現する〜奥村圭二・名古屋工業大学大学院 工学専攻 物理工学系プログラム材料機能分野 准教授