生成AIをはじめとするサービスを支えるスーパーコンピュータ。その性能を十分に引き出すには、計算機(ノード)を増やすだけでは足りない。使える電力には上限があり、多数の利用者の処理をどう割り当てるかによって、計算の効率は変わる。さらに、システムを安定して動かすための監視や管理も、計算機に負担をかけている。こうした課題に取り組むのが、東京科学大学 情報理工学院 数理・計算科学系の坂本龍一准教授である。ハードウェアとソフトウェアの両面から、スーパーコンピュータはもちろんデータセンターを効率よく動かす仕組みを研究している。今回は、限られた電力を有効に使う計算の割り当て方や、管理処理を担う通信装置の開発、社会実装に向けた課題について伺った。 消費電力を予測し、計算の割り当てを最適化する Q : … [もっと読む...] about 限られた電力で、より多くの計算を。スパコンやデータセンターの力を引き出す仕組みづくり〜坂本龍一・東京科学大学 情報理工学院 准教授
火炎の中で機能を設計する。燃焼合成が拓く次世代材料プロセス〜長澤 剛・東京科学大学工学院 機械系 准教授
脱炭素社会の実現に向けて、世界では燃料電池や排ガス浄化、CO2再利用技術などの研究開発が加速している。しかし、その性能を左右する「機能性材料」の製造には、複雑な工程や大量生産の難しさといった課題を抱えていた。そんな中、東京科学大学工学院 機械系の長澤 … [もっと読む...] about 火炎の中で機能を設計する。燃焼合成が拓く次世代材料プロセス〜長澤 剛・東京科学大学工学院 機械系 准教授
光・中性子・薬剤を組み合わせ、次世代のがん治療を設計する〜野本貴大・東京大学 大学院総合文化研究科 准教授
がん治療は、手術、化学療法、放射線治療、免疫療法などの進歩によって大きく発展してきた。しかし現在でも、再発がんや治療抵抗性を持つがんなど、十分な治療法が確立されていない疾患は少なくない。こうした課題に対し、東京大学 大学院総合文化研究科 … [もっと読む...] about 光・中性子・薬剤を組み合わせ、次世代のがん治療を設計する〜野本貴大・東京大学 大学院総合文化研究科 准教授
脳科学から生まれた次世代IoT通信「APCMA」の可能性〜MassioTN株式会社 CEO ペパー・フェルディナンド氏
あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の普及が加速している。工場や農場、インフラ、住宅など、センサーが設置される場所は広がり続けている。一方で、センサーが増えるほど電波の「渋滞」が起こり、データが届きにくくなるという課題がある。高速・高信頼な5Gは、導入や運用にコストがかかるため、低価格のセンサーを大量に配置する用途には向いていない。では、こうした限界をどう乗り越えるのか。 ペパー・フェルディナンド氏は、国立研究開発法人 … [もっと読む...] about 脳科学から生まれた次世代IoT通信「APCMA」の可能性〜MassioTN株式会社 CEO ペパー・フェルディナンド氏
原子を一個単位で精密に制御し、新たな物質を創り出す〜塚本孝政・東京大学 生産技術研究所 物質・環境系部門 講師
従来の材料研究では、物質の性質は元素の種類や組成比によって決まるものとして捉えられることが多かった。しかし、原子クラスターと呼ばれる極小の物質群では、原子を1個単位で制御することで、従来の材料では現れない発光特性や触媒機能、特異な電子状態が生み出される可能性がある。こうした新たな物質設計の可能性を切り拓くため、独自の合成法と理論的枠組みの両面からクラスターを体系的に探究しているのが、東京大学 生産技術研究所 物質・環境系部門 … [もっと読む...] about 原子を一個単位で精密に制御し、新たな物質を創り出す〜塚本孝政・東京大学 生産技術研究所 物質・環境系部門 講師
エクソソームの振る舞いから、さまざまな疾患のメカニズムを解明する〜星野歩子・東京大学 先端科学技術研究センター 教授
病気の原因は、患部の異常だけで説明できるとは限らない。体内では臓器同士が情報をやり取りし、バランスを保っているからだ。近年、その情報伝達を担う存在として注目されているのが、全身を巡る微小な細胞外小胞「エクソソーム」である。東京大学 先端科学技術研究センター … [もっと読む...] about エクソソームの振る舞いから、さまざまな疾患のメカニズムを解明する〜星野歩子・東京大学 先端科学技術研究センター 教授
フラスコ内の化学反応の成果を生産現場へつなぐグリーンモノづくりに挑む〜間瀬暢之・静岡大学工学部/グリーン科学技術研究所 教授
医薬品、農薬、機能性材料――私たちの暮らしを支える化学品の多くは、「何を作るか」と同じくらい「どう作るか」が重要である。エネルギーを大量に消費する工程、廃棄物が多く出る工程、危険物を扱わなければならない工程。化学の進歩が便利さをもたらしてきた一方で、製造の現場には今なお多くの非効率が残されている。こうした課題に向き合っているのが、静岡大学工学部/グリーン科学技術研究所の間瀬暢之教授である。間瀬教授は、化学反応と装置の設計そのものを見直すことで、より安全で、生産性が高く、環境負荷の小さいプロセスの実現を目指している。言い換えれば、持続可能な社会を支える「グリーンものづくり」を、研究室の中だけでなく実際の生産現場へとつなげようとしているのだ。そのための3つの武器が、「ファインバブル」「フロー合成」「機械学習」という技術である。本記事では、間瀬教授がこれら3 … [もっと読む...] about フラスコ内の化学反応の成果を生産現場へつなぐグリーンモノづくりに挑む〜間瀬暢之・静岡大学工学部/グリーン科学技術研究所 教授
新しい相転移物質を創り、操り、社会に貢献する〜大越慎一・東京大学大学院 理学系研究科 教授
地球温暖化やエネルギー危機、国際情勢の不安定化。複雑化する課題に対し、既存技術だけでは立ち行かない時代に入っている。だからこそ、物質そのものの性質を変える“材料化学”が重要性を増している。東京大学大学院 … [もっと読む...] about 新しい相転移物質を創り、操り、社会に貢献する〜大越慎一・東京大学大学院 理学系研究科 教授
ニュートリオミクスによって、がん細胞の悪性化を支える代謝機構を解き明かす〜大澤 毅・東京大学 先端科学技術研究センター 准教授
がん細胞は、遺伝子変異の蓄積によって生じるだけの存在ではない。周囲の栄養環境や細胞間の相互作用に応じて代謝を変化させ、その振る舞いを動的に変えていく細胞システムでもある。東京大学 先端科学技術研究センター ニュートリオミクス・腫瘍学分野の大澤 … [もっと読む...] about ニュートリオミクスによって、がん細胞の悪性化を支える代謝機構を解き明かす〜大澤 毅・東京大学 先端科学技術研究センター 准教授
クライオ電子顕微鏡解析により、ゲノムDNAの構造を解き明かす〜 野澤 佳世・東京科学大学 生命理工学院 准教授
体を構成する細胞は、設計図は皆同じのゲノムDNA配列であるにもかかわらず、発生・分化の過程で異なった組織を形成する。これはヌクレオソームを基本単位としたDNA折り畳み構造が細胞の運命を決定しているからである。東京科学大学 生命理工学院 野澤 佳世准教授は、1 … [もっと読む...] about クライオ電子顕微鏡解析により、ゲノムDNAの構造を解き明かす〜 野澤 佳世・東京科学大学 生命理工学院 准教授










