2012年のノーベル生理学・医学賞の受賞から5年。iPS細胞を用いた研究の発展は年々勢いを増している。日本でも産学が連携して応用研究が進む一方、創薬分野においては早くから研究環境が整っていたアメリカを追う形で研究競争が展開されてきた。そして現在、iPS細胞の無限の可能性は、生命科学分野において生命の神秘を解き明かす鍵を握っている。iPS細胞を用いた再生医療や創薬の世界で日本が生き抜くために、そしてiPS細胞に続き世界を驚かせる研究成果が生まれるために必要なこととは何か。iPS細胞研究の最前線と、医療の進歩への飽くなき献身について、京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥教授にお話を伺った。 次なるステージへと進むiPS細胞研究、安全性と時間・費用がカギ Q:現在研究所が取り組んでいらっしゃるご研究の内容について教えてください。 この研究所には現在 … [もっと読む...] about iPS細胞を未来のステージへと進める〜山中伸弥・京都大学教授・iPS細胞研究所所長
Bio/Life Science
モデルマウスの作成で、高尿酸血症研究の前進を目指す~細山田 真・帝京大学教授
成人男性の5 人に1 人が抱える高尿酸血症。多くの現代人が恐れる痛風につながる生活習慣病だが、その環境要因の解明にはまだ至っていない。その研究に不可欠な実験用マウスの作成に取り組むのは帝京大学薬学部の細山田教授だ。尿酸代謝が人間と大きく異なるマウスをどのようにしてヒトと同じ条件に近づけるのか。長年の研究を結実させて新たな遺伝子疾患をもつマウスを作成し続ける細山田教授にお話を伺った。 マウスで高尿酸血症研究の前進 Q: … [もっと読む...] about モデルマウスの作成で、高尿酸血症研究の前進を目指す~細山田 真・帝京大学教授
創薬は、ビッグデータ活用で激変する〜奥野恭史・京都大学教授/理化学研究所副グループディレクター
ビッグデータを活用した新しい医療への取り組みが始まっている。その要点の一つが、京都大学の奥野教授が主導する医療シミュレーション、ビッグデータ創薬などの開発だ。より課題解決において能力を発揮する次期スーパーコンピューターのポスト「京」開発元年となった2015年。大きく舵をきったIT領域と共に、医療はどのように進んでいくのか。奥野教授にお話を伺った。 現代における医療・創薬はスーパーコンピューターとビッグデータなしには語れない Q:現在の研究内容について教えてください。 我々の研究の特徴は医療・創薬の領域においてIT、コンピューターの技術を用いる点です。どのような技術なのかというと、一つはスーパーコンピューター(スパコン)を用いたシミュレーションの技術です。もう一つはAIを利用した、ビッグデータ情報の活用への試みです。つまりスパコン、そしてビッグデ … [もっと読む...] about 創薬は、ビッグデータ活用で激変する〜奥野恭史・京都大学教授/理化学研究所副グループディレクター
リプログラミング技術が、再生医療を変える〜家田真樹・慶應大学講師
世界中で注目が高まる再生医療の技術が大きく前進している。2010年にマウスの線維芽細胞に3つの遺伝子を加えて心筋様細胞へと変える「リプログラミング」技術を生み出した家田真樹講師は、2013年にヒト心臓線維芽細胞から直接心筋様細胞の作成に成功。この開発により、iPS細胞を経由しない再生医療の可能性が拓けた。社会に大きなインパクトを与え続けるこの分野は今後どのような発展を遂げていくのか。家田講師に再生医療の未来を伺った。 Q:現在の研究内容について教えてください。 心臓の再生研究をしています。皮膚や心臓の線維芽細胞と言われる細胞は心臓の筋肉ではない細胞ですが、その線維芽細胞を心臓の筋肉の細胞に変える研究をしています。もちろん何もしなければ変化することはないのですが、特殊な遺伝子を組み合わせて与えれば変化を起こせるということを我々が2010年に発見し … [もっと読む...] about リプログラミング技術が、再生医療を変える〜家田真樹・慶應大学講師
生きたまま細胞を見る、ライブイメージング技術〜中野明彦・東京大学教授/理化学研究所チームリーダー
これまで生命の神秘に覆い隠されてきた細胞内のメカニズムが、次々と開発される画期的な観察技術によって、急速に解明されつつある。世界中の研究者の注目を集める超解像顕微鏡「SCLIM(スクリム)」を開発した中野明彦教授は、この分野を牽引する研究者だ。中野教授の活躍の場は、細胞生物学研究や顕微鏡開発だけに留まらない。研究機関の垣根を越えて日本の学術基盤を強化するための試みが中野教授を中心に始まっている。生物学について、そして今後の基礎研究のあり方について、語って頂いた。 Q:現在の研究内容とは? 専門は細胞生物学です。その中でもタンパク質の細胞内輸送、つまり細胞内でタンパク質が運ばれる際に、はたらくべき場所まで到達するまでのさまざまな過程を研究しています。細胞内では、細胞小器官、つまり膜で仕切られた区画が、それぞれ独立した機能をもち、相互作用しています … [もっと読む...] about 生きたまま細胞を見る、ライブイメージング技術〜中野明彦・東京大学教授/理化学研究所チームリーダー
エピゲノム研究で、食糧危機を突破する〜金 鍾明・理化学研究所研究員
人類が直面する食糧危機問題に大きな一石を投じる研究成果が生まれた。植物のエピゲノム研究に取り組む研究者・金 … [もっと読む...] about エピゲノム研究で、食糧危機を突破する〜金 鍾明・理化学研究所研究員






