産学協同で日本の人工知能研究を振興するための国家プロジェクトが産声を挙げた。2016年4月にはその一端として理化学研究所が「革新知能統合研究センター」、通称AIPセンターを設置。指揮をとるのは東京大学教授でありAIPセンター長を務める杉山教授だ。基礎研究の進展とともに多彩な応用研究へと裾野を広げつつあるAI研究においては、産官学の垣根だけではなく、ときには国境すら越える柔軟な展開が期待される。AI技術と共に生きる社会の実現に向けて、日本はどのように舵をきっていくべきか。杉山教授にお話を伺った。 国を挙げての人工知能研究・開発が始動、国際的な研究機関を目指した枠組み作りへ Q:現在の活動内容について教えてください。 現在はクロスアポイントメントという制度を利用して、AIPセンター長と東京大学の教員の二つを兼務しています。まず、大学の教員としては、 … [もっと読む...] about トップレベルの環境で、国家の10年計画を実現する〜杉山将・革新知能統合研究センター長
AI/ICT/Robotics
インタフェースの発達が、複合現実感をもたらす〜檜山 敦・東京大学先端科学技術研究センター講師
情報世界と現実世界を掛け合わせた複合現実感が、より身近なものとなってきた。特に高齢者の活躍を支援するジェロンテクノロジーを含め、誰もが先端技術を使えるようなヒューマンインタフェースの設計が活発化しつつある。その中心で画期的な研究開発を行なうのが、東京大学先端技術研究センターの講師を務める檜山先生だ。情報世界へと拡張する社会はどんな方向へ進んでゆくのか。高齢者支援やスポーツの分野でも存在感を大きくする情報研究の「今」を伺った。 高齢者が活躍できる世界を、情報・VR技術を使って実現する Q:「複合現実感」とは、どのようなものなのでしょうか。 複合現実感とは、実世界とバーチャルリアリティの作り出す情報世界の二つを融合させた概念のことです。その中には実世界の割合が大きいものからバーチャル世界の領域が大きいものまであり、二つの領域の比率によって名称が異な … [もっと読む...] about インタフェースの発達が、複合現実感をもたらす〜檜山 敦・東京大学先端科学技術研究センター講師
「群知能」の研究から、社会を考える〜栗原聡・電気通信大学教授
一匹では小さな小魚でも、仲間と集まれば天敵をも恐れない大魚となる。童話「スイミー」の逸話だが、同じような現象が自然界に見られるのである。我々人間も例外ではない。バラバラの個人である私たちは、寄り集まって国家を成している。このように自然界にも人間社会にも共通して見られる「群知能」の原理を究明し、新時代の情報ネットワークの構築に活用しようと研究しているのが、栗原教授である。我々の生活のあらゆる面に応用できる群知能の奥深さ、そして世界中で加速するAI競争の中で日本がとるべき戦略について、栗原教授にお話を伺った。 「群知能」とは何か? Q:現在の研究についてお教え下さい。 人工知能の研究をしています。その中でも「群知能」や「知能創発」といった分野で研究を行なっています。群知能とは何かというと、群れのことです。人を含め、全ての知能は群知能であると言い切っ … [もっと読む...] about 「群知能」の研究から、社会を考える〜栗原聡・電気通信大学教授
ネットワークとロボットをもっと身近な存在へ〜川原圭博・東京大学准教授
情報のネットワークが「万有引力」のように日常生活に張り巡らされ、私たちの生活を一層豊かにしてくれる。そんな社会像の実現を目指す「万有情報網プロジェクト」が始動している。その中心で研究に取り組むのが東京大学大学院の川原圭博教授だ。今後、IoT技術の進歩に伴い日本社会はどう変わっていくのか。川原教授にその展望を伺った。 万有情報網プロジェクトを推進 Q:現在はどのような研究をされているのですか? 現在力を入れている研究は、「万有情報網プロジェクト」というキーワードに集約されています。この言葉には、いろいろなストーリーが込められています。 目標としては、知的な機器のネットワークが万有引力のようにどこにでもあるような存在として、それとなく人間の生活をサポートすること、また、そのネットワークを介して、人間が取り溜めた情報が世の中のイノベーションに繋がるこ … [もっと読む...] about ネットワークとロボットをもっと身近な存在へ〜川原圭博・東京大学准教授




