現代の建築物の主要な構造形式となっている鉄筋コンクリートは経年変化に弱く、都市の景観を保全するという観点から改善が求められている。こうしたなか、コンクリート建築の第一人者として、建築材料の開発および性能評価、ならびに材料選定手法(材料計画)の体系化、資源環境問題も視野に入れた研究を行なっているのが、東京大学大学院工学系研究科の野口貴文教授だ。今回は野口教授に、いま考えるべきコンクリート建築のあり方について話を伺った。 自然環境下で「安定」な材料を追求 Q:まずは研究の概要について教えてください。 当研究室では、一貫してコンクリートの研究を長年続けてきました。もともとコンクリートというものがいつできあがったのかですが、セメントを広義に捉えると、紀元7000〜8000年前にセメントを用いたコンクリートの床がつくられていたことがわかっています。もちろん現代 … [もっと読む...] about コンクリートの研究から、建築の本質を見直す〜野口 貴文・東京大学大学院工学系研究科 教授
パッシブロボティクスの研究で、バリアフリー社会を実現する〜平田 泰久・東北大学大学院教授
ロボットを用いた高齢者の運動アシストが徐々に実現されつつあるなか、人間ーロボット間のより安全な相互作用の実現をめざし、受動的アクチュエータをロボットに用いた研究を進めているのが、東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻の平田 … [もっと読む...] about パッシブロボティクスの研究で、バリアフリー社会を実現する〜平田 泰久・東北大学大学院教授
レドックス反応と疾患の関係性を探求する〜園田 紀之・九州大学病院 内分泌代謝・糖尿病内科 講師
日本国内の糖尿病患者数は増加傾向にあり、糖尿病から起こるさまざまな合併症を引き起こすメカニズムの解析が必要とされている。こうしたなか、糖尿病性合併症の研究において九大発の新しい解析技術である生体レドックスの画像化解析「レドックスイメージング」を導入して成果を上げているのが、九州大学大学院医学研究院病態制御内科学園田 … [もっと読む...] about レドックス反応と疾患の関係性を探求する〜園田 紀之・九州大学病院 内分泌代謝・糖尿病内科 講師
バイオインフォマティクス分野で、高度なビッグデータ解析を実現する〜渋谷 哲朗・東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 准教授
次世代シークエンサーの発展により、医科学・生物学の分野では膨大な量のデータが産出されるようになりりつつある。これらのビッグデータに対して、新たな情報処理アルゴリズムの基板研究開発によってこれまで不可能だった解析を可能とし、医科学を新しい次元へ進展させることをめざす研究を行なっているのが、東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター・シークエンスデータ情報処理分野の渋谷 … [もっと読む...] about バイオインフォマティクス分野で、高度なビッグデータ解析を実現する〜渋谷 哲朗・東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 准教授